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SRC基礎(蓄熱床)工法★開発ヒストリー

2024-03-15
◎はじまり・・・
1970年代 建設業を営んでいた八洲
建て替え工事のとき古い家屋を解体すると、床下の腐食や床下換気口から侵入したゴミなどを多く目にする。
当時の建物において床下空間があるのが当たり前だったが、本当にそうなのか?
夏は高温多湿になる日本の気候風土では神社仏閣などに見られる高床式が根底となっているが、
住宅に関しては現実的ではないのではないのでは?
と疑問がわいた。

◎気付き
一年を通じて、浴室の洗い場のタイルが朝になると乾いてたことや、
(当時はユニットバスは一般的ではない)
室内犬が土間の所を好んでいたこと(特に夏季)などから土間や地面に何か秘密があるのだろう・・・

◎勉強・考察
様々な文献から地中には保温蓄熱効果があることを確認し、地熱を有効活用できないかと考えた。
またその頃、建築家 坂本鹿名夫氏が提案した「砂利床工法」と出会った。

砂利床工法とは。。。
建築家 坂本鹿名夫氏(故人)により考案された床工法。
直径4cmほどの砂利を床下の布基礎いっぱいに敷きつめ、その上を厚さ10cmのコンクリート床で仕上げるもの。
砂利床工法は、1955年頃より学校・病院・庁舎などの公共施設を中心に、一部の住宅にも施工されてきた。
◎実施
1980年代 自社にてSRC基礎(蓄熱床)工法の原型となるモニター住宅を建築。
並行して、在来工法・2×4・ハウスメーカーの住宅にて、一年に渡り床下の温度・湿度、冷暖房コスト等のデータ収集を実施した。
1990年代 様々なデータを基に床の施工精度が向上する独自の工法を開発し、「地熱を利用した天然冷暖房の家」として、自社の受注する住宅に採用した。
1995年 更に開発改良を重ね、多くの施主様より喜びの声が挙がるように。
良いものであれば普及させたいと思い、基礎工法の商品化に向けた研究に着手した。

●コンクリート表面の施工精度向上のための改良
 木土台からはじまり、フラットバー→既製品を加工したH型鋼→フラットジグと変化
●行政などへの認知のため、様々な認定などへの申請
 ・平成10年 創造活動法 認定
 ・平成12年 特許 第3051850 取得(平成9年 出願)
 ・平成13年 特許 第3331466 取得(平成11年 出願)
 ※上記特許は登録期間満了しています。
●自社社屋の床をSRC基礎に全面改修
●実験棟兼モデル住宅を建築(1棟目 さいたま市内、2棟目 川越市内)

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現在の形に至るまでは非常に長い道のりでした。
当初はデータ収集用測定機器の適当なものがなく、温度計を直接見て記録していました。
他と比べて外気温の影響を受けにくいこと(外気温の下がり方と室内の温度変化)を確認するため、真冬の夜中に1時間毎にデータ収集住宅間を往復したこともありました。
その後もフラットジグの改良や様々な実験、データの収集などを行ってきました。
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